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「英語学習の早期化 鮮明に」

2013年8月28日(水曜日)の読売新聞の朝刊によると、
  
  4月24日に文部科学省が実施した「全国学力・学習状況調査」と同時に行ったアン  ケート調査の結果、
  
  小学6年生  76%
  中学3年生  53%

  「英語が好き」と答えたと掲載されています。
英語でさんざん、苦しんできた(現在も、苦しんでいる)大人から見ると、意外な数字ですが、なんとなく、明るい気分にさせてくれ、子どもたちが頼もしいと思える数字でもあります。

この数字の背景には、何があるのでしょうか。
同記事では、「2011年度、文部科学省は、小学校5年生から週1回の『外国語活動』を必修化いているが、4年生以下で始めた割合が7割近くに達した。独自に低学年から始める小学校が増えているほか、英語教室などに通う子どもも多いとみられる。」とあります。

実際、上記のアンケートの結果では、「英語を学び始めた時期」を現在の小学6年生に尋ねたところは、「小学校に入学する前」が、17.9、「小学校1年または2年」が、23.9%、「3年または、4年」は25%としています。
一方、現在の中学3年生の場合、英語を習い始めた時期が、11.2%が、「小学校入学前」に、11.8%が、「小学校1年または2年」であり、両者の結果を比較し、記事は、「英語学習の早期化が急速に進んでいる状況が浮かんだ」と締めくくっています。

英語学習の早期化が 「英語好き」な子どもたちを増加させている一因であることは、確かなようです。

しかしながら、英語の早期学習には、デメリットがあるという意見もあります。
それらのいくつかは、
1.日本語の発達が遅れる。
2.親が熱心なあまり、子どもが英語ぎらいになる。
3.大人になったらわすれてしまう。

これらは、事実として存在するとは思いますが、どれも、子どもの周囲にいる大人、つまり、保護者や学校の先生、英会話スクールの講師などが努力すれば解決できない問題ではないと思われます。

個人的には、私は、日本語と英語は両輪の輪であり、どちらもバランスよく発達させるべきだと思います。日本で暮らしていれば、当然、日本語が優勢になりますが、日本人の私たちは、英語のネィティヴスピーカーではないのですから、自分自身にハードルを高くしないで、日本語アクセントの英語で、稚拙な表現で、でもそれらを磨き続けることを忘れないで、堂々と話せば良いと思うのです。そうすれば、長い人生、いつかは、バランスがとれてきます。

英語が国際語になったことは、便利で大変良いことだと思いますが、世界の少数言語が徐々に消滅しつつあるという指摘は、衝撃です。日本語が使われなくなる、理解できなくなるという事態は、絶対に回避すべきです。私たち大人は、子どもたちのために、日本語か英語の取捨選択ではなく、日本語 プラス 英語の社会を築くよう努力しなければなりません。

話が、だんだん大きくなってしまったので、もとに戻します。

現在の子どもたちが「英語が好き」という事実は、大変重要です。「好きこそもののじょうずなれ」という諺のとおり、「英語が好き」といいう気持ちが、英語の上達の原動力になってくれるからです。私たち大人は、子供たちのこの気持ちを大事に育てて行きましょう!

                                    文責 マッカボーイ 麻貴子